aojiTrip

aojiTripは、日本を訪れる旅行者に没入感のある街歩き体験を提供するモバイルアプリ。位置情報と連動したガイドブックと音声ストーリーテリングを組み合わせ、実際にその場所を巡りながら、文化、歴史、地域に隠された物語を発見できる体験を提供する。

一般的なガイドツアーとは異なり、旅行者は街中 、寺社、自然スポットなどを自由に歩きながら、その場所の背景を伝える音声コンテンツを楽しめる。定番の観光ルートだけでは得られない、より本質的な文化体験を求める訪日旅行者を対象としている。

本プロジェクトは、ホテルパートナーからガイド付き街歩き体験のための独自ソリューションを求められたことをきっかけに始まった。初期版はデザイナー不在の状態で開発され、基本的な機能の実装が中心となっていた。そこで、使いやすさを改善するとともに、複数のホテルや観光事業者が活用できる拡張性のあるプラットフォームへと再設計した。

COMPANY

日本各地に眠る文化・歴史・エンターテインメント資産の発掘に取り組む、日本のブランディング会社、BuddyCompass

MY ROLE

UI/UX Designer

TEAM

  • UI/UX Designer (me)

  • Brand Designer

  • 2 Software Engineers

  • CEO

  • Business Development

SCOPE

  • UX research & persona development

  • Mobile app UX & UI design

  • Design system creation

  • Interactive prototype

  • Landing page creation

TIMELINE

4 months (Jan - Apr 2025): Mobile App
2 months (Jun-Jul 2025): Landing Page

TOOLS

  • Figma

  • ChatGPT (Research)

woman wearing orange and white kimono dress standing near the house

CHALLENGE

訪問者が文化的背景や地域の物語を、自分のペースで、分かりやすく、没入感のある形で発見できるデジタル体験の構築

日本には多くの文化・歴史資産が存在する一方、地域の観光事業者にとって、それらを海外からの旅行者に向けた魅力的なデジタル体験へ変換することは容易ではない。

一方で、日本を訪れる旅行者は地域の文化や歴史をより深く知りたいと考えているものの、従来型のツアーは行動が制限されやすく、自由に歩きながら必要な情報へアクセスすることも難しい。

SOLUTION

位置情報と連動した音声ガイド・街歩き体験プラットフォーム

aojiTripは、実際の場所と連動した没入感のある音声ストーリーテリングを提供するモバイルプラットフォームとして設計。

ユーザーはホテルや観光施設に設置されたQRコードをスキャンすることで、厳選された街歩きルートや音声ガイドにアクセスできる。ガイドに沿って周辺エリアを自分のペースで巡りながら、その土地の文化や物語を深く知ることができる。

DESIGN PROCESS

1

理解する

ターゲットセグメント
  • 既存のインバウンド観光データと、提携ホテルが想定する宿泊者層をもとに、初期ターゲットを定義。

  • 本プロジェクトは、宿泊者にガイド付きの街歩き体験を提供したいという高級ブティックホテルの要望から始まった。そのため、周辺の文化的なスポットを自分のペースで巡ることに関心があり、比較的消費額の高い訪日旅行者を主なターゲットとした。

  • 海外からの旅行者が地域のストーリーや文化的背景をより理解しやすくするため、言語面でのアクセシビリティも重要な検討事項とした。

ペルソナ
  • ターゲットユーザーを定義し、旅行者が文化的なスポットをどのように巡り、どのような課題を感じているのかを理解するために、ペルソナを作成。

リサーチ
  • 旅行・ガイドアプリにおける一般的なユーザーフローや機能を把握するため、競合分析を実施。その結果、アクセシビリティと没入感の面における課題や改善の余地を特定した。
    (限られたスケジュールの中で迅速に進めるため、ユーザーインタビューよりもデスクリサーチを優先。)

2

定義

プロダクト戦略 & MVP
  • プロダクトの方向性と主要機能を定義し、単一ホテル向けのユースケースから、観光事業者へ展開可能なプラットフォームへと構想を拡張。

  • セルフガイドでの観光、音声によるストーリーテリング、QRコードを活用したオンボーディングなど、主要なユーザーニーズに焦点を当ててMVPを策定。

3

探索

ムードボード
  • カラーパレット、タイポグラフィ、トーンを含むビジュアルの方向性を定めるため、ムードボードを作成。

ロゴ&ブランドガイドライン
  • ブランドデザイナーと連携し、プロダクト全体のブランドアイデンティティおよびガイドラインとの整合性を調整。

4

デザイン

ワイヤーフレーム
  • QRコードからのアクセス、マップナビゲーション、音声再生など、主要機能のワイヤーフレームとユーザーフローを設計。

デザインシステム
  • 画面間の一貫性を保ち、異なるパートナーやユースケースにも対応できるよう、Figma Variablesを活用した拡張性のあるデザインシステムを構築。

モックアップ
  • QRコードのスキャン、ガイドマップのダウンロード、マップを使ったナビゲーションまで、主要なフローにおける一貫性、明確さ、使いやすさを確認するため、エンドツーエンドのユーザー体験を高精度モックアップで可視化。

5

プロトタイプ&改善

プロトタイピング
  • End-to-endの体験を再現するインタラクティブプロトタイプを作成。

6

ローンチ支援

パートナー向けLP

ガイド付き街歩き体験としてのaojiTripの価値を伝えるため、日本国内のホテルや観光事業者を対象としたランディングページをデザイン。

DESIGN DECISIONS

移動中の利用を考慮したデザイン

aojiTripは屋外を歩きながら利用するため、片手で素早く操作できるインターフェースを設計。主要なアクションを手の届きやすい位置に配置し、視覚的な情報量を抑えることで、画面ではなく周囲の環境に意識を向けられるようにした。

初期表示画面の最適化

プロジェクト参加前に開発された初期デモでは、Libraryタブがデフォルト画面に設定されていた。初めて利用するユーザーが次に何をすべきかを理解しやすくするため、
デフォルト画面をExploreタブへ変更。コンテンツにアクセスするにはQRコードのスキャンが必要なため、Exploreを優先することで入口を明確にし、より直感的なオンボーディング体験を実現。

マップの視認性を優先

ナビゲーション中にマップがUI要素で遮られると、ユーザーのストレスにつながるため、マップ画面は可能な限りシンプルに設計。

言語切り替え、オフラインモード、利用ガイドなど、優先度の低いアクションは「…」メニュー内にまとめ、視覚的なノイズを削減した。

これにより、スポット一覧の表示や現在地へのアクセスなど、主要なアクションを見つけやすい状態に保ち、より集中しやすく直感的なマップ体験を実現。

silhouette of man near outside

OUTCOME

パートナー主導型の観光プラットフォームを支える、拡張性のある基盤

初期の概念実証から、ホテルや観光事業者が独自の位置情報連動型音声ガイド体験を提供できる、拡張性のあるプロダクトへと発展。

パートナーとの連携を軸としたモデルを想定し、新たな協業が増えるたびにコンテンツとプラットフォーム全体の価値が拡張していく設計とすることで、今後の成長に向けた基盤を構築した。

現在はパートナー導入の初期段階にあるため、現時点では十分なユーザー指標を取得できていない。

FUTURE OPPPORTUNITIES

体験の検証・改善・拡張に向けて

今後プロダクトが成長した場合、以下の取り組みを進めたい。

  • 実際の訪日旅行者へのインタビューやアンケートを通して、ペルソナの妥当性を検証

  • 実際の街歩き環境でアプリをテストし、マップや音声ガイドがどのように利用されるかを確認

  • 日本国内のホテルや観光事業者からフィードバックを収集し、宿泊者が関心を持つストーリー、ルート、文化コンテンツの傾向を把握

  • ホテル、寺社、地域の観光協会など、異なるパートナーの特性に合わせた体験の展開方法を検討

  • ローンチ後のQRコードスキャン数、ガイドブックのダウンロード数、音声再生数、パートナーからの問い合わせ数など、主要指標を計測

Other Projects:

Available for full-time opportunities or freelance projects.

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annaoshiro32@gmail.com

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